アレルギーによって体の中で何が起こっているのか
食品および栄養素にアレルギーがあると、せっかく食べた食品・栄養素がきちんと消化吸収されません。これによって栄養素の不足が生じ、正常な身体・精神活動が妨げられてしまいます。またアレルギーがあるということは、それを摂ったり、身につけることで自分のエネルギーを下げてしまいますから、パワーのない疲れやすい身体になってしまいます。
またアレルゲンが体内に入ってくると、脳は防衛反応として、体中を流れるエネルギーの流れを止め、アレルゲンの更なる進入を防ごうとします。この防御機構によって、エネルギーの流れをせき止められた上流ではエネルギーがあふれ返り、下流ではエネルギーが枯渇してしまいます。その結果、痛み・かゆみ・しびれなど、さまざまな症状を引き起こします。
食品および栄養素のアレルギー除去の施術を行うと、まずそれらがきちんと難なく消化吸収されるようになります。その結果身体を作る材料が容易に手に入り、その材料から細胞や組織を完璧な形で構築し、機能させることができるようになります。
またアレルギーのない食品を日々食べることで、体にパワーがみなぎり、身体機能が活発に働き始めます。
重金属や毒物にアレルギーがあると、食品とは逆の反応が起こります。これらは虫歯治療に使われる水銀アマルガムのようなものだけでなく、水道水や農薬、魚貝からの食物連鎖、輸入・備蓄穀物、ナッツ類、タバコなどから日常的にわたしたちも口にしているのです。本来これらの物質は身体に不必要かつ有害ですから肝臓・腎臓・皮膚などを通して排泄されなければいけないのですが、重金属・毒物にアレルギーがあると排泄できずに身体に蓄積していきます。これらが血液中や内臓、脂肪に蓄積することで、痛み・しびれ・慢性疲労・各種内臓疾患などを引き起こします。
重金属や毒物のアレルギー除去の施術を行うと、それらがきちんと排泄されるようになります。
特別な健康食品などの手を借りずに、デトックス(解毒)ができる身体になります。
酸・アルカリにアレルギーがあると、消化吸収に不可欠な胃酸(酸)や腸液(アルカリ)にもアレルギーがあるということになります。その結果として、消化吸収機能が低下します。また食品にも酸性・アルカリ性という分類があるのですが、酸・アルカリのアレルギーによって血液や体液のpHバランスが崩れます。
一般的にアレルギー体質の方は血液のpHバランスが酸性傾向です。細菌・ウィルス・真菌・カビ・寄生虫などは酸性体質を好み、血液のなかで増殖していきます。その結果として多くの慢性疾患、リウマチ疾患、神経疾患、精神疾患との関連も指摘されています。
ホルモンにアレルギーがあると、さまざまな生理機能が正常に働かなくなります。食品、特にタンパクのアレルギー除去を行うことでホルモンの材料が手に入り、きちんと生産することができたとしても、ホルモン自体にアレルギーがあっては、身体の中で作られたホルモンを正しく使えないということになります。
酸・アルカリ・ホルモンなどの体液に対するアレルギー除去の施術を行うと、それらが自分の身体の中で十分機能することができるようになります。その結果、消化薬を飲んだり、ホルモン剤などの補充療法をする必要がなくなります。また身体のpHバランスが正常の弱アルカリ性に保たれれば、各種感染源からの影響を受けずにすむようになります。
身体に必要なものがきちんと消化吸収され、それらが正常に機能し、不必要なものがきちんと排泄されていることが、丈夫な体を手に入れるための最低条件なのです。
どんな施術内容なのか
NAET®では、“症状“は単なる“結果“でしかないという考えに基づいて施術を進めていきます。ですから症状を追いかけるような施術はしません。身体が正常に機能するためにもっとも重要な15の基本的栄養素および食品から順を追って施術していきます。
NAETは現在の症状を取り除くためだけでなく、根本的な体質改善および将来の疾病予防として十分な効果を発揮します。この15本の柱は、どんな雨風・地震(ストレスや過労)にも壊れない丈夫な身体を手に入れるための最低限必要、かつ最大限有効な必須項目です。これはデビ先生の20年の臨床経験から得られた答えです。
15本の柱とは、BBF(自律神経バランス)、卵、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB、砂糖、ビタミンA、鉄、ミネラル、塩、穀物、イースト、酸、アルカリ、ホルモンのことです。
このように砂糖や塩、ビタミンにまでアレルギーがあると思っている人は、まだまだ多くありません。しかしこういった毎日毎日口にしているものが自分の身体にきちんと消化吸収できているかを、健康食品に走る前に、まず疑わなければいけないのです。
これら基本的な15項目の施術が完成すれば、80%の患者さんは症状が軽減・消失します。ほかの20%の患者さんには、これ以外にも多くの食品や環境物質など、症状の原因に対して施術を続ける必要があります。
どんな検査・施術を行うのか
検査は東洋医学の知識から、身体エネルギーの流れを何が、どこで遮断しているのかを突き止めます。検査に使うものは、患者さんの筋肉だけです。カイロプラクティックによる施術で使われる検査法をNAET独自に神経筋敏感反応検査(NST)として用います。
患者さんは上向きで横になり、あるものを持った時に、もともと強い筋力が強いままか、それとも弱く変化するかを検査します。
例えば、強かった筋肉が米を持っても強いままであれば、米は自分のパワー(エネルギー)を高めてくれる食品であり、施術の必要がないことがわかります。しかし、強かった筋肉が米を持つことによって弱くなってしまったら、米は自分のパワー(エネルギー)を下げてしまう食品ということになります。自分のエネルギーを下げるものを食べつづけることは、慢性疲労だけでなくさまざまな症状や病気の原因となるので施術する必要があります。
この場合の施術は、うつ伏せで米を手にした状態で、背骨周りから脊髄神経を通して全身に刺激を送ります。施術後の再検査で、米を持っていても筋力が強いままであれば施術は完了です。
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