2023年10月の注意点
秋花粉・寒暖差・感染予防・食中毒・タンパクカウント

今年も新型コロナ・ロシアによるウクライナ侵攻など、社会状況が停滞したまま、残すところ3か月となりました。 とはいえ、新型コロナの5類移行によって人の移動が自由に、そして大きくなり淀んでいた空気が再び流れはじめたような感じはしますね。水も空気も人も、じっととどまっていると濁ってきますから、流す・流れるのが一番です。新型コロナやインフルエンザ感染者もそれなりに継続的にいますから、各自が必要な感染対策を行いながら、短い秋の行楽シーズンを楽しんでいただけたらと思います。

今年の太陽エネルギーは災害レベルでした。静岡でもつい先日、真夏日記録を更新しました。そんな影響も多少あるのかもしれませんが、臨床的には秋花粉、特に「ブタクサ」に反応している人が例年に比べてかなり多い印象です。「吸うもの・屋外・栄養素」で反応していれば秋花粉を、「吸うもの・屋内・感染」で反応していれば、カビ・ダニに対するアレルギーを除去しておきましょう。負荷がかからないと反応してこないレベルの人であれば、負荷のかかっている時期こそが季節性アレルゲンを確実に除去できるチャンスですからね。

秋花粉としては、イネ科のカモガヤ・オオアワガエリ・ススキ・アシ、キク科のブタクサ・オオブタクサ・ヨモギ、クワ科のカナムグラなどがあります。特にブタクサ花粉はスギ花粉の半分程度の大きさですから、雨や排気ガス・黄砂粒子とぶつかったり、落ちている花粉を踏みつけられたりすることで、ブタクサ花粉が割れ、中の細かいタンパク粒子が舞うことになります。その細かい粒子を吸い込むことによって喘息症状を引き起こしたり、副鼻腔炎や熱のない風邪症状が長引いたり、痛み・かゆみ・しびれ・便秘などの不快症状を起こします。

「雷雨喘息」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。台風やゲリラ豪雨のような激しい雷雨によって細かく飛び散った花粉を吸いこんで救急外来が喘息患者であふれかえったということが過去に海外では報告されています。ですから、花粉シーズン中の大雨の日や翌日には呼吸器疾患・喘息持ちの人ははじめから外出を控えるべきなのです。普通のマスクではこの花粉の細粒は防ぎきれません。マスクを3枚くらい重ねたり、抗アレルギー薬であらかじめ予防策を取っておけば重症発作を予防できるかもしれませんが、外出しないことが一番です。

災害レベルの太陽も10月に入れば少しは落ち着いてくると思います。とはいえまだ日中は暑いと思いますから、朝と昼、昼と夜の寒暖差に気を付けて、うっかり風邪をひかないように気をつけましょう。また先日も弁当による食中毒が報道されていましたが、調理したものは冷ましてから冷蔵庫保管を心がけましょう。まだしばらくは、うっかり外に出しておいていい室温ではないですからね。何か変な味がしたと思ったら、飲み込まないですぐに吐き出します。そしてその時食べた物や唾液・尿をガラス瓶に入れて、体調が落ち着くまでゲートマッサージを1時間毎に繰り返してください。解毒を促してくれますから、ひどい症状にはならないと思いますが、嘔吐・下痢を繰り返すなら救急受診をしましょう。脱水を起こさないように、水分と液体ミネラルが飲めれば、こまめに多めに摂っておくことです。

夏からタンパクレベルをしっかり維持することを言ってきました。アミノ酸やアミノ酸サプリにアレルギーのある方でも、脱水・貧血で反応し、かつ違和感・不快症状なく摂れるのであれば、1~2個/日で継続しておきましょう。アミノ酸サプリを摂ってすぐに違和感があるとか、不快症状が常にある場合は止めておくべきですが、タンパクが足りないこと自体が脱水・貧血・低血糖・睡眠障害といった問題を引き起こしますからね。サプリによって体に「負荷」をかけることで表面化してきた問題は、サプリだけでなく個別のアミノ酸に対するアレルギー除去を済ませた上で、安全・確実に食事と必要なら最低量のアミノ酸サプリを使うことで逆に消えていきます。裏面にアミノ酸の簡単な役割を挙げています。施術の際の参考にしてください。

中秋の名月を目と皮膚で感じて、秋の味覚を舌で感じて…、日本人の心身の健康にとって季節感は大切ですね。

2023年10月 増田カイロプラクティックセンター